活動報告

みなさん、こんにちは!

例年と違って、この冬はベリーショート(超短髪)を貫くつもりでいます。グリベルの東です。

さて、わたりGBPでは11月以降、震災に耐えて生き残った残存クロマツ林の維持管理作業を進めています。そのうち県有林については、宮城県「みんなの森林づくりプロジェクト推進事業」の一環として、下草刈りやニセアカシア駆除を実施しました。また、一部のエリアでは、震災後自然に生えた若いクロマツの樹高や直径等を記録するモニタリング調査も実施しています。

なかなか人の手が入りにくい残存林は、外来種の繁茂やマツの立ち枯れ等、課題も多いです。ただ一方で、砂地を基盤とした海岸林本来の豊かな植生が、まだそこには残っています。ミサゴやノスリといった猛禽類をはじめ、キツネやウサギ等の哺乳類も、こうした環境を好んでいるようです。

被災した海岸林の再生や沿岸域の生物多様性保全にあたっては、残存林や砂浜のような“残された自然”を適切に管理・活用していくことが重要であると言われています。わたりGBPでも、引き続き地道な維持管理を行いながら、残存林ならではの価値や可能性の発掘に力を入れていきたいと考えています。